第18話 春の睡眠の日/『春眠』

隣の席の子は授業中堂々と居眠りする。現国の先生は我関せずで淡々と授業をしているけど、英語の女性教師はピリピリしているから私の方が気が気じゃない。

休み時間になると起きて早弁を食べながら「春眠暁を覚えずだから」昼寝のくせに泰然としている。

彼の常に眠たそうな目が嫌いじゃないから困る。




◆3月18日は「春の睡眠の日」/2024年3月18日作

#140字小説 『春眠』

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