第6話 サロネーゼの日/『羊飼いの精神の羊毛使い』

「趣味に毛が生えた程度で……」

自分で謙遜することはよくあるが、まさかママ友から自宅でサロンを開いたことを揶揄されると思わなかった。

「キリスト教では羊飼いを創造主である神に例えてるんだって。羊毛フェルトの創造主になるのも面白いよ」

愛情も慈悲も深い羊毛使いとして、寛大な心で許すよ。




◆3月6日は「サロネーゼの日」/2024年3月6日作

#140字小説 『羊飼いの精神の羊毛使い』

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