第24話

ん……もう朝……?時間は……うん。起きないと。


「ふぁぁぁ……」


階段を下り、リビングに行く。今日の朝食当番は私だ。

パンをトースターで焼き、目玉焼きを作る。目玉焼きは半熟にする。某大佐がいる映画のようにパンに乗せる――ことはしない。パンに付けるのはバターかジャムか、ハムとかでも良い。それぞれ好みがあるし、日によって付けるものが違うから手を加えず、机の上に置く。


「よし。」


お兄と沙紀ちゃんを呼びに行こうかな。


階段を上り、お兄の部屋のドアを開ける。


「お兄、朝だよ。」


ベッドには2人。


「また一緒に寝たの?」

「んん……花梨ちゃんおはよぉ……。」

朝は弱い沙紀ちゃんは寝ぼけながらも挨拶してくれる。控えめに言って可愛い。

「おはよ。」

お兄はこれだけ言って沙紀ちゃんの頭を優しく撫でている。

「翠斗ぉ、ありがとぉ。」

「ほら、さっさと顔洗って髪整えるぞ。」

「髪は後でいいからまずは朝ごはん!」

「ん。」


階段を下り、リビングに入り、椅子に座る。2人は洗面所で顔を洗ってから来た。

『いただきます。』


・・・


「こんさらー!Saraの部屋にようこそ!突然だけど聞いてよー!お兄とYunaちゃんがずっとイチャついてるの!!」

|:こんさらー

|:ずっと!?

|:こんさらー

|:学校でも?

|:ほえー

|:見せつけてますなぁ(・∀・)ニヤニヤ


「そうなんだよ、学校一のバカップルって言われてるんだよね。」

|:あ、Saraも一緒の学校なんだ

|:学校1かぁ

|:学校一って凄いね

|:バカップルww


「2人は同じクラスになったみたいだからね、休み時間のたびSaraがお兄にくっつきに行ってるんだって。2人と同じクラスの人にね、砂糖の供給過多だって言われたぁ!」

|:大変なんだな

|:お疲れ

|:くっつきに行けるんだぁ

|:良いなぁ。

|:彼氏も彼女も出来ないよぉ

|:甘々なんだなぁ

|:見せつけられる方の気持ちになって欲しいな

|:↑それな


「それじゃぁ今日は何をしようか。」

|:昨日は月影がゲームをしてたよな

|:ゲームかぁ

|:お悩み相談とか?

|:ほのぼのとしたゲームならSaraでもできるかも

|:思いつかないー


「んー。ほのぼのとしたゲームねぇ……◯◯森とか?」

|:うん

|:ほのぼの…?

|:◯◯森はほのぼのだけどほのぼのじゃないよね。

|:たぬき許さない

|:きつねも許さない

「◯◯森持ってないからやらないよ?何を言ってるのかわからないし。」

|:おーまい

|:orz…


「そういえばさ、前にとある小説を読んでね、すごく感動したから共有するね。」

|:そういえばが唐突すぎる

|:そういえばがすぎる

|:小説かぁ

|:活字は苦手だなぁ

|:なんて題名?

|:wktk


「えとね、」


・・・


「思ったよりも盛り上がったね。もう2時間経ったんだ。」

|:うわ、もうそんなに

|:いつの間に

|:そろそろ終わり?


「そうだね。終わろうかな。おつさらー。」

|:おつさらー

|:おつさら!


配信終了。

今日はもう寝よ。おやすみ。

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