第13話 自殺

「もう、この世に未練はない・・・」

女性はつぶやいた。

そして、高い高い崖から飛ぼうとした。

その時。

「待ってください」

「え・・・?」

女性は振り返る。

すると、焦ったような顔を浮かべた男性が。

「これから死のうとしている私に、何のようですか・・・?」

「わたしゃ、この崖で死のうとしてる人を止めているんだよ」

「本当ですか?その話は。・・・でも、本当だとしても全員ではないですよね?」

「いやぁいやぁ、全員だよ。ということで自殺をやめるがいい。ていうかやめさせる」

「ちょっ・・・なっ・・・!」

翌日。

ニュースです。

昨日、○○崖で、女性が落ちたそうです。

色々調査したところ、▲▲さんだそうで・・・

自殺の可能性が高いと・・

昨日、崖で女性と話した男性は、満足そうな顔を浮かべた。

「よかった。また一人、自殺を止めた」

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