十雨 「居場所」
「ギュル˛៹˛៹˛៹˛ ギュルルル..˛៹˛៹˛៹˛」
「┈┈┈…まあ、まるで分からんなᱹ ᱹ ᱹ ᱹ っ!」
氷の渓谷。 目の前で自分の背丈よりやや高い、氷塊の中で回り続ける
ヌムが施された面体。 「メゼ」を見て、善波はその氷塊に添えていた
手を離すと同じ様な氷塊が辺りにいくつも立っている
この氷だらけの場所を見渡す_____________
「(┈┈┈…ヱヴァ、の話では∙∙∙∙∙ !
あの扉の後。 何が起きているのかはよく分からないが... .. ..
おそらく、エヴァの中にいるイオがそう伝えているのだろうが、
そのエヴァの話だとこの南。 氷と寂淵とした静けさだけが感じられる
この場所で何か、理由___________ その「理由」がある事を
聞かされた善波は、ヱヴァと共にこの場所へと訪れたが... .. ..
「(他、の┈┈┈┈…
おそらく、薄い根拠の無い推測で考えればこの世界は___________
少し前のあの'扉の部屋のカディア'。 その場所から続いていて
周りの状況から考えると自分達は今そのカディアの続き。
「扉の先の世界」から続く場所にいるのでは無いか.....
「(… … …ナヘレの山の外で目を覚ますと、征四郎くんはおろかᱹ ᱹ ᱹ ᱹ
圭介くん、それにロアや、アノン、ヨプ____________
全員、どこかに行っちまったみたいだ˛˛˛˛˛ !)」
「ギュルルルル˛៹˛៹˛៹˛ ....」
「!」
そして、今目の前の氷塊で
【"∨(ゼク=谷)""卍(エズス=道)""⍼""⟈""⛆""♊(レミ=橋)"】
のヌムを表面に浮かび上がらせながら回り続けるメゼ、面体_____________
「(こいつは∙∙∙∙ ! まあ、今まで俺達がカディアの中で見てきた
あのヌムが浮かび上がるサイコロ┈┈┈┈… どうやら、あのサイコロと
同じ物の様だが∙∙∙∙∙ !)」
「ギュルルルル...˛៹˛៹˛៹˛˛៹˛៹˛៹˛」
この氷の渓谷に来る途中にヱヴァに聞いた話では、この南側。
どう言う理由かは曖昧に言葉を濁すせいかよくは分からないが、
この南側の場所に何か┈┈┈┈… 確かな「理由」の様な物が
あるらしい事は何となく分かる気もするが___________
「(それに、あの女… … …
少し遠目の、やはり同じ様な縦長の氷塊の前に立っているエヴァを見ると
「⦧¸⦧¸⦧¸⦧¸⦧¸⦧¸ਤੁ, ਤੁਸੀਂ ਕਬੁ, ਕਬੁਲ ਹੋ, ਜਾ, ਜਾਓ
(アト、アトゥレ カ、カブラ ウ、 エ、イ____________ )」
「(┈┈┈┈┈…
どうやら、あの砂の下の世界でイオと深く繋がりを持ったのか、
少し先の氷塊の場所を見るとそこにあの女。 エヴァが気の無い表情で
目の前の氷塊に向かって訳の分からない言葉を呟き出すと、
その手から淡く「夢」が滲み出す.. .. .. !
"グニャァァアアアァァアアアァァァァ˛៹˛៹˛៹˛៹˛៹....."
「( ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ
歪んだ様にも見える周りの暗さ。 そして氷だけが残る
この世界を見渡しながら
「(┈┈┈┈…「扉の先」… … … と言った所なのかᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ?)」
善波は、目の前の氷塊の中で回り続ける「メゼ」を前に感じながら、
頭上の氷だけの天井を見上げる______________
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