第7章 暗き幕開け
総務「だいぶ此処での生活に慣れてきたようだな。」
総監「はい。皆とも仲良く出来てます。」
総務「安心したぞ。だが...これから厳しい戦いが起こる事は 脳の片隅に置いておいてくれ。」
総監「...はい。」
総務「浮かない顔をするな。その時は全力を尽くせば良い。...話は変わるが 医務室に帰還してきた者がいる。少々変わり者だが 仲良くなれるだろう。では...またな。」
総務は執務室に戻った。また帰還して来たのかと思ったが 取り敢えず医務室に向かう。
しばらく歩くと 何やら血生臭い匂いがする。取り敢えず廊下の換気扇を強くした。匂いの先は医務室だった。医務室に着くなり 部屋から明らかにおかしい音がするが 意を決して入る事にした。
?「あわぁ!ちょっと!ノックくらいしてよ!びっくりするなぁ...」
総監「あっごめん。総務から君に挨拶しろって命令が下ったんだ。」
玄白「ふーん...って事は君が総監?宜しくね。私は杉田 玄白。玄白って呼んでね!じゃあさ...御近づきの印に手繋ぐ?」
総監「え?あ うん。」
とりあえず握手を求められたので握ると 恋人繋ぎをして来た。割りとご褒美なのだがしばらく繋ぐと 玄白はそっと手を離した。
玄白「ねぇ..手見て?私の手汗..ついちゃったかな..//」
杉田玄白はポッと顔を赤くする。そして手を見た瞬間。
総監「うわあっ!」
すると手の平が真っ赤に染まっていた。
玄白「ぷっ..!あはは!ウケる!大丈夫。それ偽物だから。」
総監「久々に悪戯仕掛けられたよ...。まぁよろしくね玄白。」
玄白「こちらこそ~。あ。待って。もう一人いるの!おーい!」
その声に反応したのか 奥から人影がやって来る。その姿は 玄白とはまた別の容姿をしていた。
玄白「紹介するね!この人は...」
?「大丈夫。自分で喋れるから。」
そう言って一歩踏み出してきた。
ナイチンゲール「やぁ。私はフローレンス・ナイチンゲール。この施設で医者をやっているんだ。君と関わりが無かったのは 君の指令が素晴らしく 皆に怪我が少なかったからだよ。」
総監「それは良い意味で?」
ナイチンゲール「もちろん。とにかく 君の活躍は陰ながら耳にしていた。よろしく頼むよ。」
総監「よろしく。ナイチンゲール。」
割りとまともな人で良かった。皆が個性的過ぎて まともな人に会うだけで感動する。
ナイチンゲール「それじゃ改めて。私はこの施設の担当医をしているから 怪我をしたら言ってね。」
玄白「怪我しないのが1番だけどね。どっちかと言ったら 私は戦場医に近いんだ。戦闘には私が派遣されるから 怪我とかは任せて欲しいな。」
総監「了解したよ。」
こうして新たな仲間達が加わったのであった。医療関係の仲間がいるのは頼もしい。
医務室を後にし 自室に入ろうとする。だが見たことの無い部屋がある。
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