第6章 統べる女王の喝采劇



その後。施設に戻り ジャンヌの帰還とクロムウェルの帰還を総務に報告するが クロムウェルは俯いて何も話さない。


総務「クロムウェル。何故施設を抜け出した。そして何故総監を蹴飛ばした。」

クロムウェル「...ジャンヌを救いたかった...。総監に蹴りは...自身の実力不足の...憂さ晴らしで...」


何となくそんな気はしていた。それに正直言ってクロムウェルの蹴りはかなり痛かったし 綺麗に鳩尾に入った。


総務「総監。クロムウェルについてどう感じる。」

総監「別にどうとは思いません..。あの時はクロムウェルも焦っていたんだと思います。」


それにジャンヌが続く。


ジャンヌ「総監が許してくれるなら 許してあげても良いのでは?実際クロムウェルは私を助けようとしてくれた訳ですし。」

総監「ふむ...。まぁ今回は良いだろう。下がれ。クロムウェル。」

クロムウェル「...はい。」


クロムウェルを部屋まで連れて行く。


総監「大丈夫?クロムウェル。」

クロムウェル「...すまない..。総監。」

総監「いや 分かってくれれば良いよ。休んで。」

クロムウェル「ありがとう...。」


クロムウェルは部屋に戻った。取り敢えずジャンヌとクロムウェルが戻って来てくれて良かった。取り敢えず戦闘での疲れを癒すために 風呂に入る。


総監「だいぶ慣れて来たな...」


そんな独り言を呟きながら 身体を休めた。

──────翌日。やけに外が騒がしい。着替えて外に出ると 何やら思った以上に騒がしかった。すると4人の女性が話し掛けて来た。


クレオパトラ「其方が総監か。妾はクレオパトラ。以後宜しくな。」

エリザベス1世「私はエリザベス1世。よろしくね。」

バートリー「我はエリザベート・バートリー。総監よ。我に失礼の無い様に。」

エカチェリーナ「余はエカチェリーナ2世。宜しく頼むぞ。」


総監「よ..よろしく皆。」


だいぶ圧の強い四人組だ。するとクレオパトラが一歩踏み出す。


クレオパトラ「総監よ。この中で一番 ❮女王❯ に相応しいのは誰だ?」

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