15店目「熊鍋」

こんにちは、冬になれば鍋が恋しくなるトラ顔紳士です!

今回紹介するお店は、鍋料理専門店!

しかもジビエ料理を提供してくれるお店なんです!


えっ、鍋を知らない?

鍋とは、大きな鍋に具材を入れて目の前で調理し、十分火が通ったら目の前の鍋から具材を取り出して食べる料理です。

具材や中に入れるスープによって、何十・何百種類もの鍋料理が出来てしまいます。


今回訪れた店は、ウメーディでは珍しい木造のお店。

なんと木造の床に座布団と呼ばれるクッションを敷いて、その上に座って料理を食べるというスタイルです。


席の中央には囲炉裏と呼ばれる調理器具(炉)があり、天井から伸びる鎖に鍋の取っ手を吊り下げるという仕組みですね。


早速真っ黒な鍋が登場しました。

鍋の取っ手を鎖をセットし、鍋を覆う木の蓋を取ってみましょう。


おおっ

どうやら懐かしい匂いがしました。

これは僕の故郷で有名な調味料「味噌」の香りですね。

大豆と呼ばれる豆の発酵食品で、甘みをもった独特の匂いが特徴です。

どうやら本日の料理はこの味噌を使った鍋のようですね。


グリズリーホーンベアの鍋 一人前 二銀貨+五銅貨


このグリズリーホーンベアという魔獣はフラワリアの森に潜む獰猛な魔獣で、Cランクの冒険者がなんとか倒せるという強さなんです。

そのため、なかなか手に入りにくい貴重な具材なんですね。


鍋の中にはそのグリズリーホーンベアの肉がごっろごろ。

きのこや野菜と一緒にしっかりと煮込まれているようですね。


早速スープから飲んでみましょう。

ああ、やはり味噌の味ですね。

優しい甘みと塩っぽさ。

鼻に抜ける独特の香りがたまらないですね。

これなら毎日でも食べられそうです。


それではグリーズリーホーンベアの肉も食べてみます。


これはうまい!

柔らかく煮込まれた肉は、簡単に噛み切れるほどの柔らかさ。

噛んだ時にじわっと溢れる肉汁が濃厚で旨味が強いです。

それよりも気になったのが、まったく臭みが無いこと。


通常魔獣肉なら何らかの臭みがあるのですが、この肉にはまったくありません。

それどころか清々しい香りまでするんです。

なんでも香辛料や香味野菜等は一切使っていないとのこと。

つまり、下味も香草も使わずとも臭みが全く無いようなのです。


実はこのグリズリーホーンベアという魔獣、傷つければ傷つけるほど体内に臭みを持つとのこと。

ほぼ無傷の状態で倒せば、極上の香りがする肉となるようなんです。

貴族も大金を払ってでも手に入れたる状態の良いグリズリーホーンベアの肉。

貴重な体験をさせて頂きました。


その他の具材は、森きのこや山菜。

どの具材もしっかりと食感を残しているので、野性味溢れる見事な味わいでしたよ。


ごちそうさまでした。


店名:囲炉裏料理「和祭」

予算:三~五銀貨

店の雰囲気 ★★★★☆

店員の対応 ★★★★☆

料理の味  ★★★★★

コスパ   ★★★★☆

バラエティ ★★★☆☆

総合評価  ★★★★☆

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