~注者場~ 最終車室 『彼氏②』
その後、直ぐにその子はかわいいってゆうか、男受けしやすいから次の彼氏が出来て、まぁ同じような感じになっていくんだけど、今度の彼氏はフリータとかじゃなくちゃんとした会社員だから長期間泊りに来るようなことはなかったの。
来ても週末だけとか、外に遊びに行くことが多くて問題なく仲良くしてたんだけど、また徐々に前の男と同じようなことを言ってきたんだって。
行ったことのない場所や映画の話をし出して、誰と勘違いしているのかとまた言い合いになるんだけど、今度の彼氏はそんなことは無いって言いきってくる。SNSの一つを日記みたいな感覚で使っているらしく、間違いがないと確信を持って言ってくる。細かい日にちや場所を照らし合わせて行くと、その行ったと主張してくる日や時間は友達がウトウトと寝てしまっている後だということが分かってきた。つい昼寝しちゃう時ってあるよね。映画見ながら寝ちゃうとかそんな程度のうたた寝だって。
そして
「あの公園に行ったことは?覚えてる?」
そう言うと彼氏②は、クリスマスイベントでイルミネーションを大量の電飾であしらった場所で、二人で一緒に写真を撮った画像を見せてきた。
そこには確かに彼氏②と友達のツーショットが映っていた。でも、友達はそんな記憶はないって。
なんだか気持ち悪くなってきた友達は気分が悪くなり、横になったままその場は彼氏には帰ってもらって、一人冷静になろうとした。
必死に考えて、思い出そうと頑張るけど全然だめで、知恵熱がでて顔と頭が火照りクールダウンさせようとベランダに出た。
何気に下のパーキングを覗き、また彼氏②が車に乗り込もうとした時、車の助手席のすぐ外にまた髪の長い女が立っていた。けど、この時に友達は色々と確信したんだって。
だって、真冬なのにその女は前と同じ黒いキャミソールだけでずっと立ち尽くし、友達を見つめて笑ってるんだって・・・・・・
すぐに友達は引っ越して彼氏とも別れて、今はもう大丈夫みたい。
~注者場~ イメージ画⇩
https://kakuyomu.jp/users/silvaration/news/16818093076045915098
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