詰まってる ◇

 昨日は叔父貴が来てどたばたし、ケーキを食べれず、さっき食べました。

 いつも祖母・母・わての3人分買うんですけど、祖母は夜ご飯食べたら基本すぐ寝るので、翌朝1人で食べてるんです。

 今回もそうかなと思ったら、食卓には既にケーキ用のお皿が用意されている。あれ? と思いながら、夜ご飯食べ終わった後にすぐ、ケーキをそのお皿に取り分けていったら、祖母氏、スプーンを手にしてスタンバっていた。

 美味しいねぇと言いながらぺろりと平らげてました。

 苺尽くしの桃色ケーキ、見た目通りふわふわの食感で、すごい美味しかったんですけど、昨日ケーキ屋さんで見たショートケーキが忘れられない。浮気しようとやっぱりショートケーキ食べたい。明日母氏買ってきてくれないだろうか。


 さて。


 連載中の白熊、詰まっている。

 斑鳩さんとあざらし君、ただいま車内で二人っきりで会話してるんですけど、斑鳩さんがやたら怒るんですよね。怒らせたいわけじゃないんだけどな。ひたすら書いてはボツって、書いてはボツって。

 唯一怒っていないのが、これです。


◆◆◆


「丁治の白熊好きは、お祖母さんの影響もあるんだろうな。ご夫婦で好きだったらしいが、特にお祖母さんの方が熱がすごかったらしくてな。それがあいつのお袋さんにもしっかり遺伝して、名字が白熊の人、つまりあいつの親父さんを結婚相手に選んだと。昔、頼んでもないのに丁治が教えてくれた」

「……へ?」

「あぎっ……情は、あったらしいぞ。うちの親父が言ってた。デー……でか、けてる所にたまたま出会でくわして、その、恥ずかしくなるくらい、その、あつ……ら、ら、ぶ……」

「む、無理しないでくださいっ」


 自爆されても!

 思わず顔を上げると、バックミラーには目付きの鋭い茹でダコが映っていた。

 茹でダコこと斑鳩さんは胸元を擦り、何度か深呼吸をしてから、続きを口にする。


「とにかくな、丁治にとって白熊は、何よりも大切な存在なんだ。そんな白熊のぬいぐるみを二回も拾って届けてくれたお前に、けっこう感謝してると思うぞ」

「……そんな大したこと、してないです。落とし主が誰か分かっているなら、届けるのは当たり前でしょう?」


◆◆◆


 この場面をボツってから、斑鳩さんの怒りが鎮まらない。白熊さんのタトゥーの話題になるとなんかぶちギレる。

 あーもーちがーう。白熊さん。白熊さん。白熊さーん。何日ぐらい白熊さん本編に出演してないんだろう。そろそろ見てえな。

 息抜きがてら、番外編書くかもしれないです。

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