第37話 散歩

 「 みんなはやーい!」

 

 そう言いながらレズリタは私の横に倒れるように寝転がる。

 

 「レズリタも魔力は回復した?」

 

 私が聞くと彼女は笑顔で頷き返事をする。

 

 「ばっちり回復してるよ!  戦闘中ずっと消費し続けてたからね……ちょっと消費を抑えられる方法を考えないとだなぁー」

 

 たしかに消費を抑えられる方法があれば今後かなり役立ちそうだな……。


 とか思っているとエリックが提案をする。

 

 「なんかずっと部屋にいてもなんだし、村周辺を散歩しねえか? そしたらいい案が浮かぶかもしれないし」

 

 提案された直後、リズが身体を起こしベッドから飛び出る。

 

 「私も賛成! ここまで来たんだし自然を満喫しないと!」

 

 リズの言葉を聞いて私とレズリタも起き上がる。

 

 3人も乗り気だったのでエリックの提案に乗って村周辺を散歩することに決める。

 

 そして私たちは部屋を出て村の周辺を探検する。

 

 もう日が昇っていて快晴である事も相まってか辺りは気持ちが良いくらいに晴れている。

 

 私は伸びをしながら口を開く。

 

 「やっぱ外はいいなあ……クエスト終わったって感じがして好きなんだよね」

 

 そんな様子を微笑ましく見ている3人と共に森へと入っていき、色々と探索してみることにした。

 

 朝にもかかわらず森は涼しく気持ち良かった。

 

 風によって揺らされる葉の音などこの森の全てを感じられる気がした。

 

 「これから侯爵に達成報告をして、ギルドに戻りクエスト完了だな」

 

 エリックがそのように呟くと他のみんなも口を開く。

 

 「大変だよ~」

 

 「もう少し休みたい!」

 

 リズとレズリタがぐったりして答える。

 

 そんな雰囲気の中で私はとある疑問を口にする。

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