第13話・高校の同級生四人・1

美羽:いい場所しらない?


明日花:思いつかないな


乃愛:知らない


凛:一つ心当たりがある


凛:地元で近所だけど帰省できる?


乃愛:地元で近所?


明日花:近所なら美羽の希望通りに安全だ


美羽:どこ?近所に心霊スポットなんてあった?


凛:十年くらい前に中学校で行方不明になった女子生徒がいて

  その女子生徒の実家はまだ売り家になってる

  買い手がつかないのはその家で心霊現象が起こるから

  近所に住んでいる人たちも目撃してるんだって


乃愛:凛の卒業した中学校?


明日花:凛の実家って普通の住宅地だよね


美羽:詳しく!


凛:行方不明になったのは六歳年上の兄の中学の同級生で

  ある日一家全員行方不明になったんだって

  その家が残ってるんだけど

  心霊現象がたびたび目撃されてるって


美羽:どこ?


凛:mapのスクショ


明日花:事故物件サイトにのってないけど


乃愛:ほんとだ事故物件サイトにのってない


凛:だから私もつい最近まで知らなかった


乃愛:納得


美羽:今度の休み帰るから

   連れていって!


凛:いいよ

  浪人生活の気晴らしもしたいし

  乃愛と明日花も一緒に行こうよ


乃愛:夜?昼?


美羽:どっちも撮影したい


凛:いいよ

  明日花はどうする?


明日花:バイトのシフトがあえば行きたいな

    いまスランプだから

    刺激が欲しいんだよね

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る