俳句~春がテーマです~

天鳥そら

第1話白梅や満ちはじめたる匂ひかな

 白梅や満ちはじめたる匂ひかな



 春の季語:白梅



寒いのに、まだまだ寒いのに、春の花として咲きはじめます。


息も凍るような夜。氷と間違えるような霜。足で踏むのも大変な霜柱。

冬至を過ぎてから、早く顔を出すようになった朝日。

明るい日差しに、ほのかに香る梅の花。


1輪咲くのが待ち遠しいと思っていたら、2月には満開を迎え、

3月を前にして散ってしまった梅の木もあります。


紅梅よりも早く咲くという白梅。


花が咲くころはまだ寒い。春なんてまだ遠い。

それでも、何かがはじまっていくような、喜びを感じさせてくれます。

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