第242話:春休みにお花見のその前に
そんな、こんな。
いや。
なにが? どんな?
って感じもしますが、が、が。
春休みに、お花見を、と。
企画されたのだけど。
何やら、大掛かりな事になってる模様でして。
しの女の八時間目の五人が発端として。
あたしの中学時代の男子のお友達四人。
その関連で、菅原レイちゃんや、山田くんの彼女のミツキさん。
お花見の会場となる場所までは、車で移動って事もあって。
山田くんのお兄さん、金髪子先輩のお宅のお手伝いさんのシズさん、それに、あたしの母さんも。
さらに。
どこから話が漏れたのか?
雪人さん方面にも、声がかかったようで。
なんか、どえらい、大所帯……。
それでも、なんだかんだと、みなさん、この一年の中で、顔見知り同士が、ほとんどと言うのも、すごい、かも?
はぁ。
ほんと、いろんな事があった、一年。
その、総決算、って感じの
そんな、春休みのお花見の、直前。
母さんに、ふと、思った事を聞いてみた。
「もしかして、雪人さんたちにお花見の話したの、母さんじゃない?」
「んー? わたしが直接じゃないけど、間接的に伝わった感じかしら?」
「どゆこと?」
聞けば。
なんでも、学校から母さん伝手で、母さんの会社に、生徒手帳の制作が発注されたんだとか。
同時に、スラックスタイプの制服は、雪人さんと言うか、雪江さんの会社に、発注。
発注自体は、少し前に終わってたらしいんだけど、調整とかで時々学校に来てたらしい。
たまたま、ふたりが学校ですれ違う瞬間があって、世間話をしていた時に、エリ先生が母さんにお花見の事で話しかけたらしい。
車に乗せるメンバーの分担をどうするか、みたいな感じで。
そしたら、雪江さんが『何それ、面白そう』なんて感じで食いついた、って事、らしい。
「だったら、母さんも、えっと、例の、ホンダさんだっけ? 誘ってみたら?」
その後、どうなったのか、まだ聞いてはいないけど。
進展も、後退もしていないの、なら。
進展への手助けにも、なるの、なら。
って。
浅はか、かな?
と、思ったら、母さん。
「
「はいぃ!?」
急に叫ばないで……びっくりしたなぁ、もぉ。
「ナイスアイディアっ! 早速っ!」
あ。
食いついた感。
そして、さらに。
でも、何故か、その前に。
「あら? ユイナちゃんからだ」
え?
母さんが携帯端末で、おそらくホンダさんに連絡を取ってたと思ったら。
全然、別の人からの、連絡。
ユイナちゃん。
ユイナおねえちゃん。
母さんの、妹の、ひとり。
母さんの妹は、もうひとり、サヤカさんもいらっしゃるけど。
あたしから見ると、サヤカさんもユイナさんも、どちらも、叔母さん。
なんだけど、ユイナさんを『おばさん』と呼ぶと怒られるので。
ユイナおねえちゃん。
今は、大学院生、らしい。
「おねえちゃんが、どうしたの?」
母さんが携帯端末の文章を読み上げる。
「明後日、
「え? そりゃまた、急だね……」
「まぁ、いつものコト、だけど。真綾に会いたがってるわ」
うはぁ……。
「まぁ、いいけど」
「じゃあ、オッケーしておくね」
「うん」
お花見の前に、ひと
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