猫田砂鉄の俳句(無季俳句も含む)

猫田砂鉄

少しホラーな恋の俳句

最愛の寝物語に百舌が鳴く


【解説】モズという鳥は百の鳥の声を真似できるといわれていることから百舌と呼ばれます。そこから恋をするたびに恋人を最愛の人にする、魔性の女のような女性を連想しました(男性でも成立しないことはないが)


 モズの小さくて可愛らしい姿と一見かわいく見えても少し恐ろしくも思える存在。

 百舌の早贄と呼ばれる、百舌の習性であり、人間からみると残虐な行為を重ねました。


 元々は学校を舞台に、時を経て成長して巣立っていく子供たちがいて、それが学校という固定された場所の中で、世代交代を繰り返す時の流れを表現する。


 ……という発想だったのですが、調べてみると百舌は秋の季語で一般的な学校の入学、卒業シーズンと重ならないため、今の形になりました。なんだか一気に負の方向に傾きましたね。

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