迷子
あれは、引っ越したばかりの頃の事です。
その日、私は
行きはよいよい帰りはやばい。
いざ帰ろうとしたはいいものの、どう行けばいいか分かりません。
公共交通機関を見つけられなかった私は、来た道を帰ろうと思いました。
そう、旦那が通った自動車専用道路のバイパスの
しかし、それが悪かった。
進んでいくうちに、道がどんどんせまくなっていくのです。
とうとう、道がなくなってしまったので、私は別の道を探す事にしました。
しかし、道を探したところで、どうすればいいのか分かりません。
それでも、私は知らない道をどんどん進んで行きます。
歩いてるうちに知った道に出る事が出来ると考えたのです。
私は、まだ傷の浅いうちに、そんな都合のいい事が起きるはずがないと気付くべきでした。
知らない場所。
おまけに
そんな状況で、家に帰りつける訳がないのです。
途方に暮れた私は、仕事中の旦那に電話をしました。
旦那はそれを聞いて、非常事態だと、仕事を抜けて来てくれると言うのです。
神! だと思いました。
しかし、場所を説明しようにも、私は自分がどこにいるかすら分からないのです。
説明に困ってしばし考え……。
私は、伝えました。
しかし、Googleナビのない時代。
迷った人を探すのは大変です。
その上、目標物は看板なんです。
そんな難しい条件の中、旦那は私を発見してくれました!
本物の神に違いありません。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます