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次の日、ベージュのハーフパンツにピンクのTシャツ。胸には、やっぱりウサギのプリントなんだけど、売れているキャラクターで無いもの。
昨日の二人も一緒だ。今日は、私と香波ちゃんとは向かいあって、隣りは男の子だった。私の隣は因幡誉さん。時々、貧乏ゆすりをするので、私は気に入らなかった。どうも、考え込んでいる時にはそうなるみたい。
御昼頃になると、香波ちゃんが、又、マクドに行こうよってみんなに言ってきたけど、私は
「まぁ そんなにマクドばっかーやったら 太るでー マオは あんまー好きちゃうねん それに、何か 添加物とか多そうヤン」
「そんな 今時 そんなもんあるかいなー まぁ でも、ちょっと飽きてきたからなーぁ」
「スーパーのフードコートでええヤン 中でパンと飲み物でも買おうよー」
「そーやね その方がヘルシーやな」
と、私は、クロワッサン1つといろはすだけだったんだけど、香波ちゃんは、揚げパンにチョコが掛かったものとドッグパンに生クリームと苺を挟んだものにカフエラテを・・・なにが、ヘルシーやねん。マクドよりカロリーオーバー違うのだろうかと横で呆れて見ていた。男の子達はコートで汁なし担々麺を食べていた。食べながら、香波ちゃんが
「真織 そんなんでええのん?」
「うん マオはお弁当もおにぎり1個とサラダだけやしー 朝も食パン1枚 食塩かけて 時間ないのもあるけどー」
「よーぉ もつなぁー だから ウチの高校にしとったら 30分はちごぉーたのにー」
「まぁ 受かると思って イキッとったからなー しゃーない」
「そうかもねー なぁ先輩達 予備校は行ってへんの?」
「行ってるよ だけど、3年対象の夏期特別講習とかで明日まで、休講なんやー」
食べた後、又、図書館に戻って2時間勉強を続けた。帰る時になって
「香波 先に帰って マオ お母さんから、ベーコンとか買い物頼まれたの」
「そう じゃぁ 先に帰るね」
「あっ 俺も 自分の夜食のカップラーメン買ってこいって言われていたから、一緒に行くよ」と、誉さんが
そんな訳で、スーパーで二人で買い物をするはめになってしまった。私が塩鮭、アジ干物を選んでいる間も、側に居て
「ええから 自分の買い物しといでよー」
「せっかく 一緒に来たのに 側に居たいじゃん」
「・・・」
「真織ちゃん チーズ好き?」
「うん 好きだけど・・・」と、言うと、彼はスライスチーズを取って自分のカゴに入れていた。その後、私はベーコンを入れて、成り行きで彼がカップ麺のコーナーに行くのを付いて行って、何個か入れているのを見て
「そんなんばっかーじゃー 身体に悪いよ 夜食だったら うどんとかサンドイッチとか・・・おにぎりでも・・・あんまり、脂っぽくないものを・・・作ってもらったらぁー?」
「うーん 現役の時は、そーだったんだけど 落こったら・・・おっかぁーも さっさと寝てるよ」
「あっそう お姉さんとか妹さん 居ないの?」
「いない! 弟が2年なんだけど・・・ 歯医者目指してる 俺は 皮膚科か外科 あんまり、命にかかわりたくないからー」
「へっ 医学部なのー? お医者さん一家なの?」
「うん 親父は大学病院の歯科 弟が大学受かったら 開業するって言っているんだ」
そして、レジを出た時、彼はチーズを私に渡してきて
「塩だけじゃぁ無くて 食パンに乗っけると美味しいよ」
「えぇー そんなん 悪いですよー じゃー お金払います」
「いいんだよー 君が喜んでくれれば プレゼント! する」
帰りの電車が同じ方向で、彼はひと駅先なんだけど、駅で電車を待っていると
「ウチに寄って行かへんか?」
「えーぇ 夕食の準備あるから帰るけど・・・ 何で、ウチなんか 誘うん?」
「うー まぁ あのなー 俺と付き合ってくれへんやろか? 真織ちゃんみたいに 可愛くって、気立ても良さげで いや きれいな彼女が居ると バラ色で 勉強にも張り合い出るやんかー 初めて、見た時から 好きになった 彼女になってよー」
私は、この人が好意を持ってくれているんだとは、うすうすわかっていたのだが、その時、あの人のことが・・・あれから会うことも無くって、あの時も、ハッキリしたことは言ってくれなかった。だから、もう 無いよねー あの人とは・・。でも、私は、あの人の陽焼けしていて、白い歯が好き。真直ぐに立って居て、いつも遠くを見ているような潤んだ眼が好き なんだ。考え込んで、私が黙っていたからなのか
「ねぇ 嫌じゃあないんだよね いいよねー?」
私は、押されるように頷いていた。こんなに私のことを褒めてくれているんだからと・・・。
「よかったぁー 希望が湧いてきた」と、彼は喜んでくれていたので、私もまぁまぁと 一応 ほっとしていた。だけど、どうしてあの人は連絡もくれないのよーと思っていた。
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