きっと幸せ

@shunSNS

第1話

「好きです!付き合って下さい。」


勇気を持って伝えた言葉。



「高校受験もあるしあんま遊んだりできなよ?」


わかってる?高橋くん?と

彼女は困った様に微笑みながら、僕にいう。


「一緒に学校行くとかそういうのでいいから、付き合って欲しい。」


彼女はうーんと少し考える素振りをする。


あ~振られたなぁ

別に行けると確信があったわけじゃないけど

これから気まずくなりそうだ…

なんて余計な事を考えていたから彼女が行った事に、反応できなかった。


「ごめん、なんて?」と聞き返す


「だから、こんな私で良ければ喜んでって」


恥ずかしそうに顔を赤らめながら、そういった。


「嘘?」


「本当!」


「これから、宜しくお願いします。」

丁寧に腰を折って挨拶をくれた。


「こちらこそ宜しくお願いします。」

彼女に倣ってお辞儀を返す


中学3年生になる直前に訪れた。


春、桜はまだ咲いていないけれど、咲く頃には、


きっと、きっと良いカップルになっているはず


      そうだよね、梨奈

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