最強魔族に転生した俺、召喚され勇者になったクソ妹に復讐をする。

@zintei

プロローグ

 みんなが思う異世界への転生と言ったら何を思い浮かべる?

 例えばだが、「最強の勇者に!」とか「歴史に残る賢者に!」とか、こんな感じの妄想を繰り広げるものだと俺は思う。

 無論、俺もそのうちの一人である。

 でも、それになったところで何が待ち受けてるのは何なのか考えていた時期が俺にあった。

 とてつもない修行で、血反吐を吐くような努力をするだけであり、俺にとっては嫌なものである。

 ならば目指すべきところは何なのだろうと思う。

 結果論から言えばはじめからチート能力を貰えばいいという結論が出る。

 それだとはじめから目立ってしまうのでは?と俺は思ってしまう。

 ならば、時間経過で発現する能力にすればいい。

 そうすれば目立つことなく、きつい努力というものをしないで静かな田舎で過ごすことができるであろう、というのが俺にって現状の考えである。

 そもそも俺は、目立つのが苦手であり、楽な方を選ぶ人間なのだ。

 でも、楽な方とは言っても限度というものがある。

 いずれは大きな壁に直面するものである。

 それは、頭脳と身体を両方使う場面というのが出てくるのだ。

 それは少なからず、冒険者や、王国騎士団といった剣や杖を握る者たち、それに商人というのも挙げられる。

 自分で言うのもなんだが、ただただ面倒くさいことが嫌なのである。

 なぜなら、今の俺はニートでもあり、社会では負け犬と呼ばれる者共の一人でもあるのだから。

 それに、俺は努力をしたって必ずしも報われるということを信じていないのだ。

 俺の人生、約25年という間は何も報われなかったのだから。

 

 

 





 そしてこの物語の主人公である俺、三神零(みかみ れい)はこの妄想とは別の物語になるとは思っても見なかった。

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