第4話

部屋を開ける前にはいつも確認しないといけない。


妹が居るかも知れないからだ。


よし、居ないな!!


ーーー


「あ、優さん」


「宮さん」


宮さん・・・可愛い。これで会うのが8回目だめだけど、いつもファッションが変わってオシャレだ。


「今回の話も最高でした!!まず、最初のヒロ君が」


そしてこんなに可愛いのに俺のファンだ。


「それで、ヒロ君があの時」


【お兄ちゃんが、小説、いや無理でしょう】


あー嫌だ。フラッシュバック。


妹の言葉を宮さんが話してくれているのに思い出す。

忘れないと、


「そうだ、話に夢中になりかけてて、忘れてました!!あ・・・あの、私受かりました!」


「本当に??」


「はい!!」


「よかったです。本当に良かった。最初の声優の仕事が一番好きだと心から思える作品で」


「俺も嬉しいよ。宮さんみたいに声がすごく可愛い子なら間違いなしだよ」


「・・・ありがとうございます!!」

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