第6話


過去編1


優は小さい頃は、どんな人にでも話しかける子どもだった。


「君、どうして泣いてるの?」


「・・・私・・・?」


泣いている人は特にほおっておけないタイプの人でもある。


「・・・クラスの友達にバカって言われて。テストで0点取っただけなのに」


「・・・そうなんだ」


優はよく思っていた。この世にバカな人なんて居ない。人にはそれぞれの特徴があると小学2年生までの経験でそう考えて居た。


「・・・何?」


そして優は気付いた。泣いてるこの子の服が優の好きなアニメだと


「ねぇ、そのアニメ好きなの?」


「・・・うん」


二人はアニメの話をし、春(泣いて子)はいつの間にか泣き止んでいた。そして同じ学校でしかも同級生だと気付いた。後にまたテストでバカにされているところを発見したが、優がアニメ好きにバカは居ないと怒った。春はそんな優に憧れを感じ、馬鹿じゃないと言い続けてくれる優の近くに居たいと思った。それから二人の関係は続いた。高校2年生までは


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