二章 六点リーダー
〔後の先:新事実〕
大村家は作間藤三郎から水番人の仕事を奪った。そのいっぽう、被害者の血縁者を積極的に雇用するようになっていた。
〔間四件の一:目的文〕
大村昌村の蟄居は継続していた。別府たちは一時的に蟄居が解かれる、あすの昼間に面会することにきめる。
〔間四件の二:観察文〕
太陽がもどりつつあった。日食の終わりだ。蛇崩町は平穏をとりもどしていた。
〔間四件の三:移動文〕
別府と未堂棟は炊馬経子の案内により、宿屋へと向かった。経子は大村家の女中でありながら、殺害された藤三郎の遠縁である。
〔間四件の四:観察文〕
別府は経子に藤三郎についてきいた。経子は藤三郎が訪問したときのことを思い出していた。突然、経子の表情が変貌する。
〔先の後:新事実〕
経子は恐ろしい逸話を思い出した。作間藤三郎は殺害されるまえ、蛇崩町にふえはじめた、変死体の話をしていたのだ。
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