第132話 英会話教室

「ねえ、一緒に英会話教室に通わない?」

「えー」

「今どき英語くらい話せないと不便だよ」

「わかるけど……」

 実は私は以前英語を習っていたが、先生が厳しくて、少しトラウマになっているのだ。

「なら、私が先に一人で行くから、良かったら来れば? ネイティブのいい先生らしいよ」

「ありがとう。じゃあ、そうしよっかな」

 ところが、その友人の多英にしばらくして会ったところ——。

「アイ・ハブ・ノー・アイディア。アイ・ハブ・ノー・アイディア……」

 英語は上達したが、瞳孔が開き続けた目でそうくり返すようになっていた。何があった?

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