第130話 校長vs教頭

「教頭なんて中間管理職できついのに、よくやるよな」

「校長になりたいんだろう。その通過点で仕方なくって感じだよ、きっと」

 そんな会話があった、とある学校において、校長室で校長が教頭に言った。

「教頭。あなた、私の椅子を狙っているのですか?」

「はあ? 何をおっしゃるんですか。まあ、いずれは校長になりたいと思っていますけども」

「ほら。ついに本性を出しましたね」

「別に、私が校長になったら、先生がその座を追われるわけではないでしょう」

「いいや、あなたのような存在は目障りです。勝負だ! かかってきなさい!」

 そして二人はその場で相撲を取り始めた。

 日々なにかと大変な彼らは、そうやってじゃれてストレスを発散しているのだった。

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