第40話 バンドの亀裂 その二
「バンドのボーカルで作詞作曲して、ソロでも作詞作曲してる人、いるじゃん?」
「うん」
「それって何が違うの? 曲を聴く側からすると一緒じゃん。ずっと一人でよくない?」
「まあね」
まさにその状態に該当するバンドの、俺はギタリストだ。
「——って、言われてたぞ! お前!」
「そうか。実は、話があって……」
「え? まさか解散するって言う気じゃ……うそうそ、ソロやりたいだけやっていいよー」
「いや、お前のソロ用の曲を作ったからどうかって話なんだけど」
「ええ? マジで? 一生ついていきます、親びん! 私めを犬とお呼びくださいませ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます