第28話 ツボ
「ねえ、知樹。この展覧会、行こうよ」
俺の彼女の咲子は、知的なものが好きだ。
「やだよ。行かねー」
しかし、俺は博物館とか美術館とかの類にはまったく興味がわかない。
「行きたいなら一人で行けよ」
「わかった。でもチケット余ってるから一応渡しとくね。その気になったら行こう?」
「あー、わかった、わかった」
そして咲子は帰っていった。ったく、付き合い長いんだから、俺が苦手なの知ってんだろ。
ん? なに? おちょぼ口展? 何だ、こりゃ?
「もしもし、咲子? 行くよ。ああ。さすが俺の好奇心のポイントよくわかってんな」
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