第6話
「あは・・・あはは」
思わず、自分の出来事に笑ってしまう。 いなぁいーよなぁ。俺ほど告白してもないの振られたやつなんて
こんなの世界中を探しても俺だけだよ。
しかも、振られたあとに俺が襲ったと特典付き・・・いやよくこんな噂になって俺は捕まらないし学校も問題にしないよな・・・
まぁそりゃ起きてないし、むしろこれだけみんな知ってるけど一つも証拠ないんだし・・・
「・・・」
よくさぁ、俺の学校やばいとかって話すとそこにお前も居るだろうって言われるけど、これは流石に・・・いや俺もやばいは!つか一番俺がやばいよな!!こんなにネタにされる程だし!!
「面白すぎるだろ、マジで・・・」
笑うことしか出来ない
トントンとノックされる。
「お兄ちゃん、入って良いかな」
「・・・辞めて」
「謝りたくて」
「・・・それは何のことで」
「私のことで」
「興味ない、寝たいし帰って」
ここはその我が家だったわ。言いながら自分に突っ込んだ
「ねぇ、お兄ちゃん私だって信じようと思って頑張ってたんだよ」
「・・・」
「お兄ちゃんに聞いたら私絶対にお兄ちゃんが正しいと思ちゃうから」
それで結果俺が正しくて・・・いやつか正しいか正しくない以前に自分で決めろよ。いや決めた結果がその方法だったのか・・・つまり、それって最初から俺を信じてはいけないと同義じゃん
「あの時は、私も高校生になったしみんなの意見も聞こうと思って」
確かに妹はなんでも俺の言うことを聞いてくれるい・・・人だった。
つか・・・まぁとりあえずなら
「言ってること矛盾してぞ、まぁ俺のことをみんなの中に含まれない人間じゃないなにかなら、矛盾してないが」
「・・・そんなことを思ってない。ただ私はお兄ちゃんのことになるといつも考え方が暴走すると思って、今回は」
「今回は確実に暴走しないように俺を初めから捨てたと言うことだろう」
「それも、違・・・いや今回・・・もしそうなら、お兄ちゃんを止めないと思って」
確かに、妹の考えるは分かるし、妹の言うことは俺を思って行動だったこともわかる。でも
「 だから、謝罪を強要してきた」
「そうだよ。」
自身を感じる正義感の含まれた声・・・
まるで自分の行いはそうするしかなかったかの言うように・・・
「・だから??」
「だからって」
「いや、こっちからすると、お前の意見を聞いて、俺が例え冤罪でも悔しくて、プライドを消して、ある程度の人から誤解を受ける覚悟で謝ったんだ。
そして、状況はそもそも俺がした前提 わかる?」
「・・・私は」
「私はこう考えて、お兄ちゃんのためにって・・・思っていたんだろうけど、前提からして俺を気持ちを捨てて・・・その上で妹の気持ちと考えを組んだら、また同じような事件が起きて、またも兄妹の関係を切られて・・俺の我慢はそれでも妹と一緒に居たいと思った気持ちはふみ弄られた!!」
「・・・おお・・・兄ちゃん・・・ごめんね」
部屋の奥から妹の泣く声が聞こえる。だけど俺には関係ない。もう同情も優しさもない。
「俺は大切だった。本当に大切だった。春も夏も、大切な幼馴染も妹も!!」
「・・・そ・・・そうだね。ずっと大切にしてくれてた」
「ずっと、大切だったさぁ、二人を虐めたことなんてないし、悪口なんて言ったこともない!!そもそも言う気にも慣れないし、思わないし・・・だからさぁ、ショックだったし、それくらい裏切られたのが辛かった。」
「うん、うん。そうだよね。ごめんね」
「あーだから、俺は二人と関係を戻せるように頑張ったのに、頑張ったのに!!」
必死に弁解したし、必死にプライドや周りの信頼をさらに落としてまで妹を選んだ・・・のに、
「ごめんね、お兄ちゃん。ごめんね。でも私は今頃だけど、私達がお兄ちゃんのことを捨てたことも悪いのも知ってるだけど・・・」
俺はそのまま捨てて欲しい。だけどこのままじゃ話が終わらない。
「分かった、とりあえず一ヶ月はゆっくりさせてくれ」
「・・・え」
「今回のことは本当に辛かった。悪いけど心の底から今は妹と顔も見たくないし話をしたくもないんだよ」
「・・・そうだよね」
「だから、一ヶ月はさっき言った通りに暮らそう。もしそれでその方がいいなら継続」
「・・・うん・・・わかった。」
「じゃあ俺寝るから」
「ありがとうお兄ちゃん」
そして、奴の声は消える。
あぁ静かになった。
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