第14話 ちくわぶりやがって!

ピリカ「ねえ枕崎まくらざきニシパ。『ちくわぶ』ってあるじゃん?」


枕崎まくらざき「ちくわぶ? おでんの具の? おいしいよね」


ピリカ「ちくわぶの『ぶ』って何?」


枕崎まくらざき「あれは竹輪麩ちくわぶって書くんだけど、はおのことなんだ。でも実際はの仲間じゃなくて、めんの仲間なんだって」


ピリカ「そうなんだぁ。『ちくわ』ぶってるから、『ちくわぶ』なのかと思った」


枕崎まくらざき「ちくわぶってるって(汗)」


ピリカ「おい。ちくわぶ。ちくわぶってるんじゃねえよ。ちくわづらしやがって。簡単に俺達ちくわの仲間に入れると思うなよ? おまえ小麦粉で出来てんだろう? こっちは魚肉なんだよ。小麦粉ふぜいが。いいからパン買ってこいよ」


枕崎まくらざき「何やら不穏ふおんな小芝居が始まったな。小麦粉を見下している割には小麦粉が主原料のパンを求めるの矛盾してるよ。ねえ聞いてる? ピリカちゃん」


ピリカ「ちくわぶだからって俺達ちくわ部には入部させねえぞ。まずは仮入部からだ」


枕崎まくらざき「ダメだこりゃ。あ、ちなみにおでんにちくわぶを入れるのは関東ではポピュラーですが、関西ではあまり入れないそうですよ~。それでは皆さんサヨーナラー」


ピリカ「何だ? ビビッてんのか? 顔が真っ白だぞ。ちくわぶ」

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