日記→2024/2『ハルノユウグレ』

六野みさお

第1話 2024/2/21『平成6年』

 私は日記を書くことにした。できるだけ毎日更新する。単発でどうしても言いたいことがあるときは新しい作品にするが、普段感じたことのレベルであるものはこちらに書く。


 とりあえず、2月中は試行期間として、2月末まで連載する。そして、月の終わりに完結させ、次の月の最初の日に新しく連載を作る。このようにして私の日記が1月ごとに別の作品としてまとめられる。もちろん、シリーズ化して検索性を上げるつもりである。


 では、まずは今日の分である。


2024/2/21

 6:45に起床する。午前中はYoutubeで将棋を見つつ、英語の課題を片付ける。11時にいつも通りvocaloardの更新を確認する。


 11:30頃から早めの昼食を取り、出かける。運転免許を取りに行くのである。家から自転車で20分くらいのところに教習所がある。初日であるし、雨が降りそうだったので、親が車で送ってくれる。車なら12分かかるようだ。誤差はあるだろうが。


 受付をし、必要事項を記入して代金を支払う。数十分待たされたあと、講義室に通されて説明を受ける。私を含めて4人がそこで説明を受けたが、オートマチックの普通免許を取ろうとしていたのは私だけだった。2人は謎の講座名であった。その名前はよく覚えていない。限定開放だったか、限界突破だったか。残りの1人はマニュアル含みの人だった。謎の四字熟語の2人は学科はいらないらしいので退室した。それでマニュアル含みの人に話しかけた。彼は大学2年であるらしい。


 次の時間は適性検査である。ここからいわゆる合宿勢が大量に入ってきた。適性検査は目が疲れるものが多い。反射能力を問うものから、心理的なものまである。私はある図と同じ図を選ぶ問題の出来が悪かった。全て同じ図に見えてしまう。こういう能力はどうすれば鍛えられるのだろうか。


 このときの教官は初老の男であった。とはいえ、この教習所の教官はほとんど初老の男である。適性検査のときの教官は、受験日時を私たちに書かせるときに『平成6年』と言った。平成6年には私は生まれていない。


 それから学科が2時間続いた。学科のときには必ず要点を解説する映像を見なければならないことになっているらしいのだが、まず口頭での授業をするため、映像の途中で授業が終わってしまう。しかも、映像が突然映らなくなり、隣の部屋に移動させられる。教室の壁には大事故を起こした車の写真とともに『ぼんやり運転するとこうなる!』と書いてある。


 その後、シミュレーターに入れられてシュミレーションをやる。三菱が2006年頃に作ったものである。もちろんVRであるわけがなく、イヤホンすらないから、隣の人とナレーションがかぶり、やりにくいことこの上ない。しかも、今どきキーでエンジンをかける車などなかなかないだろう。


 ここで親が車で迎えにきたので、それで家に帰り、夕食と入浴を済ませ、なんとか日刊ボーカロイドを更新し、23:00頃寝る。

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