第42話 ネコババレジ

眠たそうなスーツの青年に、お釣りをわざと多く渡す。彼は気づかず受け取って帰った。


翌日、彼は笑顔で女性を連れてきた。青年は言う。


「お釣り、多く貰ってたんで返します」


女性は微笑む。


「私が気づいたんです。彼の抜けたところが放っておけなくてお金の管理してて…」


狙い通り。浪速マダムの知恵や。


【注記】

『ネコババレジ』というタイトルで連作短編を書きたいと思っています。

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