第39話 そういうとこだよ

「俺のどこが嫌なんだよ。はっきり言ってくれ」


私は黙る。


「しょうがないな。すみません、オニオンサーモン1つ!で?何で別れるなんて言い出すんだよ」


下を向いていると彼はため息をついた。


「仕方ないな。ゆっくり話そう。サーモンチーズ炙り二貫!」


回らないお寿司屋に彼の声は響く。苦笑する大将。

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