第18話 傘ロック
「2、0、2、3……」校舎で生年月日を傘の持ち手に打ち込んだ。時は2040年。盗難対策で、ロック機能が搭載された。暗証番号を入力しないと開かない。「あーっ!開かねぇ!」隣のクラスの高橋君が叫ぶ。「芽依ちゃんとの記念日でしょ」0、2、1、4と打ち込む。「よく覚えてたね!」忘れるわけないじゃん。
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