第12話 真相は彼の中

幼い頃に両親を立て続けに亡くした。父の葬儀の際、独りぼっちで遺影を持つ私に遠縁の親戚である男性がウインクした。その仕草に励まされ、涙を堪えた。十数年後に再会し、その時の礼を言う。「えぇ?いつのことだい?」心底驚いた表情は本当は瞬きだったのか。完璧な演技か。励まされた事のみ事実だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る