繊細に生まれた私ができること

「トラウマ編」

　トラウマの癒しはその時の気持ちの体現が一番の癒しになると思います。その時に感じた気持ち、感情を全部吐き出す。具体的に五感をフル活用してその状況を思い出す。その時の自分の気持ちを隅々まで感じて、自分を包んで「大丈夫だ」と、あの時の自分にかけたい言葉を、「もうひとりで頑張らなくていい、自分のいい子でいなくていい」「感じたままに感じればいい。良いも悪いもないから。」「もうこの気持ち感じたらなくなっていくだけ。必要なことは全部したよ」隣にいる自分に言ってあげるとかなり楽になりました。ただ、精神基盤がぐらぐらの私では自分を受け入れる力が不十分で何度か体現しなおしています。自分を癒せる力がつくまでかなり時間がかかりました。気持ちの余裕ができて、またしんどくなる覚悟ができたときに体現した方がよいかと思います。

　ここからは、私のトラウマの経験について書いていきたいと思います。サンプルが私の経験しかないので、誰にでも当てはまるとは思いませんが、参考になるところだけすくっていただけたらと思います。

　私の場合、トラウマになっていると気づくまで、私は時間がかかりました。自分で癒すことが難しいと思っていたときは、このトラウマと一生付き合っていかないといけないと思っていたこともありました。それは、親しい人からの裏切りによるトラウマで、約２０年近くありました。

　その事件があった1５歳のときにいろいろな心のひずみができてしまいました。

　まず一つ目は、「ひとりで生きていこう」と覚悟したくらい人間不信が確立してしまいました。小学生の時に、先生に信じてもらえない経験から人間不信になっていましたが、かなり強化されて、人間が全部怖い時期がありました。もちろん家族に対しても怖い気持ちがわいてきていました。もともとあった対人恐怖が強化され、電話も出れない、誰かが家に訪ねてきても出れないなどの症状がありました。社会生活を送るのが困難に感じるほどでした。

　二つ目に相手に嫌われない自分を演じることが多くなりました。それは無自覚で、相手の都合のいい自分を演じることしかできませんでした。なので、他人軸で生きていたので、自分の気持ちがわからないことが長かったです。

　三つ目はトラウマを作った事件とともに、辛い気持ちを感じないようにといろんな感情を塞いで、感情の平板化が起こっていることにも気づきませんでした。それは、思い返すと少しうつ状態だったのかもしれません。感情の起伏があるだけでエネルギーを要するので、心の回復のために感じないようにされていたのかもしれません。

　四つ目は、誰かと親密になることが怖くなり、一定以上仲が良くなると、また友情が終わってしまうと体が反応していました。頭ではもう大丈夫と言い聞かせても、心は思うようにできなかったです。心をコントロールしようとしても、相手の信頼度を測るように、わざと距離を取ったり、連絡しなくなったり、自分を信じていてくれるのか、友情を続けられるような相手なのかを試すようなことをしていました。そして、そういうことをすることと裏腹に、あの時友達を失ったと脳が認識しているため、必要以上に仲良くなりたいと、友達というものの価値を高めていき、人一倍に親密になりたいという気持ちが育っていきました。。

　でも、すべてそれは自分の心を守るために現れたものであり、今となってはありがたいことだとも思っています。これらは時間がたって、俯瞰的に自分を振り返れるようになったときにそうだったんじゃないかと分析できました。また、自分を愛することを知り、人に対する恐怖心がなくなって、ありのままの自分を自分で受け入れることができるようになったとき、やっとトラウマに本気で向かい合えた気がします。

　トラウマの癒しは、前述したとおりその時に、受け取れきれなかった自分の気持ちを全部してあげました。トラウマのあの時の気持ちを全部思い出しました。「苦しい、悲しい、助けてほしい、もう一度友達に戻りたい」あの時、多感なのにいい子をしていたから、裏切った友達に対して思い切り拗ねたり、悲しいと言えなかったし、自分自身に泣けなかった。強くありたいと思っていたあまり、弱さを自分でも出せなかった。強さは弱さを認めることだと知ったのは大人になってからでした。そして、負の感情とともに、そのトラウマのないキラキラした自分の未来を歩めなかったという夢さえ蓋をしていたことに最近気づいたのです。

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もう　強がらなくて大丈夫

もう　弱さを隠そうとしなくていい

頭で理解していたことは

結局納得させていただけで

心は大丈夫じゃないって

何度も何度も教えてくれていたのに

何度も何度も無視して無理してごめんね

自分と仲良くなれば

自分を大切にできれば

本当にあの時の気持ちを感じても大丈夫だから

傷ついたのではなく

魂が磨かれたの

強い闇は私の財産

こんなに豊かな心を持てたから

今を自分を愛する力育てたから

感謝している　この傷あとが消えなくても

感情は旅立っていったから

さようなら　愛しい過去たちよ

終わったことは振り返らなくなったでしょう

負の感情にエネルギー注がなくなったでしょう

人を理解することが　人を受け入れることができるでしょう

全部前を見るため　明るく素直に生きるために

全部自分のために起こしてくれた愛

自分の道は私しか歩けないんだから

すべてやりきった　私よ　ありがとう

このトラウマさえ愛している