『白蝶花』(新潮文庫)宮木 あや子【★★】

 期待を裏切らない良い作品でした。

 解説にあるように、恋愛小説にしては男女の恋愛が中心ではなく女性の強さについて描いた珍しい作品かなと。

 花言葉を調べてみると更に納得のいく作品に。

 時代背景の流れも違和感なく物語にフィットしている。

 個人的には、雪割草を読んだ後に乙女椿を読んだのが良かった。

 独立した短編集かと思いきや、根強くリンクしているのも良い。

 ただ欲を言えば、官能=恋愛すぎるかなと。

 もうちょっと精神的な感応が欲しかったなと。

 また、この作者が書く女性同士の恋愛小説を強く希望する。

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