『塩の街』『空の中』(角川文庫)有川 浩【★★★】

▼『塩の街』


 有川浩さんの作品は初めて読んだけど……これはいい。かなりいい。

 純粋に私好みな話だった。

 恋愛小説って、どうしても興味が持てなかったけど、これは好きだと思った。

 ベタだけど、ベタベタすぎず。

 むしろさっぱり塩味w

 むしろ涙味。。

 所々で目鼻がツンとしてしまった(外なのに!)。

 つくづく「いい小説」って、単に文章が巧みだとかいう定規で測れるものではなく。話の内容が如何かということに尽きると思った。

 こんな単純な文章で泣けるものなのか(単に私が恋愛小説に不慣れって可能性も……)。

 でも、確かに本編だけで終わって良かったな。

 「そ



……「そ」何?!Σ(゚д゚lll)

ちょっと、これ書いてた頃の私、これで良しとしてた自分が恥ずかしい( ºωº )

コメントに続き書いてー!(笑)



 ▼『空の中』

 

 さすが有川浩!!

 『塩の街』も良かったけれど段違いにレベルが上がっている。

 この発想の自由さ奇抜さ楽しさ。登場人物たちの魅力はもとい、話の展開にも抜かりなし。

 SF、自衛隊、UMA、科学、生物(自然)、政治、交渉術、心理学など幅広く跳躍し繋がる知識。

 そして、やはり最後はその言葉で終わるのか、と思わずにやりとさせられる恋愛小説でもある。

 果ては神様にまで話は飛躍する。

 この物語自体が空の中を自由に飛び交っているよう。

 一つ疑問なのは、光を栄養とするなら体色は緑では?

 波長を反射して白くなるのは解るが吸収できん……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る