『嵐が丘』 (岩波文庫) エミリー ブロンテ【★★★】
<上>
まさに嵐そのものの激しい感情を表した作品でした。
思わず息をつく間もなく読み切ってしまった。
キャサリンとヒースクリフのいた嵐が丘の様子が目に浮かぶよう。
そうか。
これが「嵐が丘」か。
<下>
上巻よりも読むに耐えないヒースクリフの酷い仕打ち。
嵐が嵐を呼び、憎しみは新たな憎しみを生む。
読んでいる私の心まで嵐に襲われた。
それでも一気に読み切ってしまった。
最後は、救いがあって良かったと思う。
まさに嵐が去っていったかのような終わり方が素敵で良かった。
何も悪くないとでも言うように語り手に徹するネリーだが、話の要所要所でかなり重要な分岐点となっていることが物語りに深みを与えている。
一見荒々しく書き殴られたように見えるが、しっかりと構成が練られているのもすごい。
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