第37話 サブ垢・裏垢【2024/9/2(月)~9/8(日)】

裏垢・サブ垢はなんの目的をもって作られるのか、なぜ作る必要があるのか。

中学3年生の僕はそう思っていた。別に何も無いんだから裏垢・サブ垢なんて要らないじゃんと思っていたが、高校に入ると考えが少しずつ傾き始めた。


インスタは特になんの目的もなくサブ垢を作った。後にメインのアカウントで表現できない、表現する必要までもないものがサブ垢でストーリーとして上がっていくことになった。最近はインスタを消したから忘れかけているが、恐らく曲とかゲームのスクショとか、ちょっとした食事とかをあげていたんだと思う。


Twitter(【現X】と書いた方がいいのか分からない)には普段使いのアカウント、プライベートで関わりがある人しか通さず、プライベートのことを呟くアカウントが高校2年1学期くらいまであった。もうその時からサブ垢は当たり前の考えになってしまっていたが、2学期に入ると裏垢というのに憧れたのかなんとなくなのか忘れたが裏垢を作って、結局1年くらいそのアカウントはおすすめを見るだけで呟くことなく放置された。

高校3年生に入ると、色々なことで少しだけネガティブなことを考えるようになりそれをゲームで昇華させていたが、部活が終わり勉強をしないといけないとなった時、その昇華させるゲームがやはり使えなくなってしまう。そこで目を付けたのが作ったアカウント。そこでちょっとしたネガティブなことを呟いてみた。あまり誰にも見られたくない、そもそも誰にも見られないと分かっていながらだ。すると何故だろう、少し気持ちが軽くなる。別に閲覧数やいいねを求める訳では無い。ただ広いSNSという空間に思いを投げ捨てるだけでなぜか気が少し楽になるのだ。

紙に書いてクシャクシャに丸め、ちぎったりするのとはまた違った感覚だ。なぜこんなにも泣きそうな時の気持ちが抑えられるくらい気持ちが楽になるのか。これが人をSNSへ陥れる原因の一つなんだなと感じた。


現在も使っているそのアカウントは、涙が出そうだが涙を流したくない僕の手っ取り早い応急処置として活躍している。しかしまたゲームが解禁される時には、僕の実態化しない大切な思い出となることだろう。

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