登場物紹介

登場人物(ネタバレなし)

真柴春彦ましばはるひこ

国家公務員試験を通過し外務省に入るも色々あって窓際部署にいた男。

埼玉北部の高崎線沿線出身。序章時点で40歳前後。

身長188センチと長身だが安物のスーツとあまりやる気のない気だるげな雰囲気を纏う男。

上司の大失態を押し付けられて窓際部署に飛ばされていたところ、異世界に新しく作る大使館の全権大使の役を押し付けられた(みんな万が一のことを恐れて引き受けたがらなかった)

書類仕事やお役所仕事は怒られたら面倒という理由で手を抜かないが、それ以外のところはちゃらんぽらん。本人曰く省エネ。

自尊心が低いが努力によってここまで来たプライドがある。頭の回転はいい方で口も達者。

母子家庭育ちの一人っ子で重度認知症により自分のことを忘れてしまった母親を施設に預けている。

木栖とは高校が同じ(地元の名門高校)で、いつも学年二位に甘んじる原因だった。当時は絶対に勝ちたいと思っていたが三年間頑張っても学年一位を取れなかったため省エネ体質になった。木栖に初恋の相手だったと告白される事でめちゃくちゃ自尊心を穴埋めしてる反面、たまに高校時代の気持ちが湧き出して負けず嫌いな側面を見せる。


木栖善泰きすみよしやす

防大卒の外交武官で1等陸佐。さいたま市内出身。40歳前後。

身長193センチと長身で筋肉質ながっちり体型、いささか目つきが鋭く端正に整いすぎた顔だちが災いして怖がられることもしばしば。

高校時代勉強では常に学年一位をキープし長距離走で全国トップクラスに入るなど文武両道を絵に描いてたような男だった。容姿も災いして周りから高嶺の花の扱いされていたが、自分と対等なレベルで勉強も運動も出来る真柴に淡い恋心を抱いていた。

表情筋は硬いがわりと素直にモノを言うタイプのクールデレわんこ。

自衛隊仕込みの身体能力と複数の小型銃火器類でみんなを守る。

日本人カトリック教徒だった両親とはセクシュアリティを理由に縁が切れており、本人もキリスト教的素養があるがあまり信仰心はない。名前は両親の意向で日本24聖人から取っている(ポーロ三木泰助とヤコボ備前屋喜左衛門から一文字づつ貰った)


嘉神恭弘かがみやすひろ

参事官として真柴の補佐役に当たる青年。岐阜のある企業城下町出身。

30歳前後。175センチ。中肉中背の特徴のないお兄さん。

つい最近までサモア大使館勤務だった。

恋人はいないし興味もない。

正義感が強すぎてきついことを言いすぎて相手を傷つけてしまうことがしばしばあり、友達が少ない。その反面学習意欲が強く語学と資格取得が趣味のオタク。


納村明野なむらあけの

大学に籍を置くアラフォー言語学者兼通訳・翻訳官。福井県奥越地方出身。

身長153センチ、身体はあまり大きくはないが眼力があり明るい雰囲気を持つ。

好奇心旺盛で猪突猛進な上人目がないと好き勝手するため育ちの悪い暴れ馬と呼ばれる反面、話好きなため真柴や木栖に役立ったり立たなかったりする色んな情報を多方面から持ち込んできてくれる。

持病があり定期的な診察のため頻繁に日本に帰っており、連絡官なども兼任している。

両親と兄弟が1人づつ、両親はともに再婚・兄弟ともに結婚したためたまに連絡を取る程度。本人は独身。

異世界の言語を体系化して辞書と語学書を作ることを夢見ている。


柊木正人ひいらぎまさと

自衛隊病院の外科医師であり大使館における医療担当。両親が転勤族なので地元という地元はない。

外科と言いつつも全部やらざる得ないので実質的には総合医である。

身長170センチ、銀縁メガネと清潔な白衣を欠かさない。

外務省医務官ではなく自衛隊病院医師なのは、真柴が異世界における医療水準が不明瞭なため極端に医療水準の低い地域での治療経験がある人間を大使館へ派遣することを希望し災害派遣医療チームとして国内のさまざまな災害現場での治療経験がある人材として防衛省が送り出した。

異世界の人間を医学的知見から分析したり、持病持ちの納村を緊急時に診察することもある。

私生活ではバツイチで別れた妻との間に娘が一人いる。

内臓逆位(完全逆位のため全ての臓器が左右逆)で小さいながらも魔術器官を保有。魔術器官を利用して特殊な医療機材に電気を流して活用している。


飯山満いいやまみつる

納村明野大使館専属料理人。千葉出身では無く大阪出身。

身長171センチ、ぽっちゃりめでひょうきんな雰囲気を持つ。

幼少期複数の食物アレルギーがあり、アレルギーに引っ掛からず美味しいものを食おうとした結果ジビエや昆虫食の世界へ。その後アレルギー治療により完治したものの、昆虫食やジビエの魅力に取り憑かれて専門店を営んでいた。

妻子はいるが家族よりも異世界の食への興味がまさって全遺産を相手に譲って離婚すると宣言したものの妻に勝手にしやがれ!と半ギレ許容されて大使館料理人になった食の狂人。

狩猟免許を持っている。


オーロフ&アントリ

宰相から大使館に派遣されたお手伝いの獣人。

オーロフはジャージー牛の獣人で茶色い牡牛が二足歩行して喋っているような外見。

アントリは馬(サラブレッド?)の獣人でケンタウロスのような外見。

読み書きは不得手だが力が強く魔術器官に優れており、主に家事全般やこちらの世界の常識説明を引き受けてくれている。


宰相ハルトル

この国をほぼ一人で回している羊の獣人。

見た目はiコンシェルの羊執事を想像してください、あの感じです。

元々はある国の王子が所有する奴隷であったが、自らの立場に違和感を感じいつか自由になるためあらゆることを独学で学んできた。夢のお告げに従い世界中から逃げてきた奴隷たちで国を作ることを決意したが、逃亡奴隷で作られた国であるため後ろ盾もお金もなく他国と外交を結べず異世界へ希望を見出した。

真柴からは一人内閣府と評されているほど勉強が出来るが、たまに理想主義に走りすぎて無茶をしてしまう。


隊長ファンナル

国内警備部門のリーダーで鷹の獣人。

二足歩行の鷹という感じで胸から上は鷹、胸から下は人間という感じ。肩甲骨の辺りから翼があり、飛行可能。顔はほぼ鷹である。

かつては夜鷹部隊という鳥系獣人による傭兵集団のリーダーであったが傭兵かつ獣人であるため雇い主達から粗雑に扱われ続けることに疲れ果て、夢のお告げで自分たちの国を作る事を知り同じように感じていた傭兵仲間を連れて宰相の元に降り、国を守るために働いている。

自分達の戦闘訓練なども兼ねて大使館警備員と定期的な交流を持っており、納村の日本への帰国の際には警護兼荷物運びとして付いて行ってもらっている。


魔術官

優秀な魔術器官を持ち魔術を生業とする獣人四人組。

エイン:リーダー的立場のエナガの獣人、白髪で小柄かつ子供っぽい雰囲気。4人の中で唯一空を飛べる。

ヘルカ:小柄な黒猫の獣人。女子。4人の中で最も魔術器官に優れている。

ビョルト:ヘルカの妹で黒猫の獣人、まだ幼いが発想力に優れている。

ウルヴル:狼の獣人で戦闘魔術に優れ、目元以外はあまり見えない服を好む。服の下は傷だらけ。最年長だが脱走の常習犯だったため脱走しないように足を折られたため右足を引き摺って歩く。

幼少期から教会で生きた実験台として扱われてきたが劣悪な環境に耐えかねて脱走、放浪の果てにお告げに従い宰相の元へ降った。

宰相直属の何でも屋さんのような感じで自分達の後ろ盾となる国を探すため異世界を覗き見し、自分たちを差別せず国交が結べそうな国を探し最初に日本に来た。

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