第4話 この国の秘密

 まず最初、俺はこの世界に転移したときから魔眼がしていた。

 だからこそ、この国が隠している秘密に気付けた。

 この国が隠しているのは魔王を倒したそののことだ。




 俺が王の心を読んだとき、あいつは帰れるかについて話していた。

 実のところ、王が言ってた【聖域エデン】は




 あいつは心のなかで、魔王を倒した後は俺たちにこの世界に住んでもらおうと考えていた。その計画の一つが、あの専属メイドだ。あのメイドたちを使って、俺達とメイドを恋仲にさせ、この世界から離れづらくする予定らしい。女子?女子には、俺たちと違って執事がついている。同じような感じだろ。

 とにかく、この国の奴らは俺たちを元の世界に帰す方法を知らない。

 なら、俺はこの国で能力について把握し、いい感じのところで別行動をとるか。そして、帰る。となればまずは情報収集だな。





 最近俺は魔眼を常日頃から使っているからか、Lv3になっていた。上がるのが早いな。それで、追加されたスキルがこれだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【魔眼】▽

使える力

・読心

・遠視

・魅了

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回使うのは、魅了だ。

この力は、自分よりも魔力が低い相手を魅了し、何でも言うことをきかせることができる。これを使って色んな人を魅了させ、情報を吐かせる。

一番最初に使うのは.....








「お呼びですか松村様?」

「あぁ」

俺は深呼吸をすると、

「お前は裏切らないか?」

そう聞いた。俺も心のなかではまだ信じきれていなかったんだろう。

それに対する答えは

「はい。私は裏切りません(裏切るに決まってるじゃん異世界人)」

「そうか」

心の声を聞いて覚悟を決める。

【魅了】

そうつぶやくとシャルの目がどんどん虚ろになっていく。

「お前の持っている情報それとステータスを全部言え」

「...はい」



聞くと、シャルの持っている情報はだいたい俺が持っているものと同じくらいだった。ステータスも全て50台だった特に戦えそうなスキルはなかった。


「最も情報を持ってそうなやつは?」

「メイド長です」

「そいつのステータスは?」

「オール80くらいだと思います」

「思います?」

「あの方のステータスは見たことがないので」

「なるほどな」


これ以上いい情報は得られそうにないな。記憶を消して解除するか。

【魅了解除】(記憶抹消)


「ありがとう。下がっていいぞ」

「はい」


シャルの記憶はさっきの裏切るか裏切らないかの話から後は消えた。

うーん、メイド長かー。もう少し強くなるか、魔眼のスキルを上げて、なにか良い力をもらうかのどっちかだなー。ま、両方やってくか。






最近ずっとステータスを上げていたからか、全ステータスが、600を超えた。

そして魔眼もLv4になり、新たに鑑定という力が増えた。この力を使って早速メイド長を鑑定した。


シャルの言った通り、多少誤差はあるがオール80くらいだな。

そこまで警戒する必要はなかったか。


メイド長から【魅了】を使って話を聞くが、有用な情報は得られなかった。

だが近々、レベルを上げるためにダンジョンへ行くらしい。

俺はそのダンジョンの場所を聞き、すぐに支度を始めた。

町は今、日が沈んでみんなが寝静まっている。

その静寂の中、俺は今出せる最速スピードでダンジョンへ急いだ。








あとがき

今回ちょっと時系列が頭おかしくなった。

「まずは情報収集だな」のところから3日ぐらい経って獲得したのが魅了で、

そこからまた2日くらい経って獲得したのが鑑定です。

下手ですみません。

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