46 手紙(2)

 震える手で手紙に書きつける。どうもありがとう、しあわせだったよ。いままでいえなくてごめんな。後から後から気持ちは溢れてくるのに、ペンを持つ手に力が入らない。どうしてもっと早く言えなかったのだろう。こんなに簡単なことなのに、文字も書けなくなってから気がつくなんて。

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