37 空に浮かぶ街(1)

 空に浮かぶ街は勝者の街だ。人類は居を大地に構えることをやめ、次々と空に進出していった。空中バイクが人気になり、空の街と街を繋ぐ空中定期船があちこちを埋め尽くす。土を知らずに育つことがステータスになり、扁平足であろうと「土踏まず」と呼ばれる新人類が登場したのであった。


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