140字小説千本ノック
秋犬
1 地球
口の中に地球を入れる。海の味が塩辛い。陸の部分はシャリシャリしている。ここは石油だろうか、どろりとしている。噛み砕くと、中から熱いマグマが吹き出してきた。こうなってしまえば地球はおしまいだ。口の中から小さな虫がどこかへ飛び出して行った。
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