〔後の先:新事実〕

　犯人は、すでに、白い蠍の別拠点を見つけ出していた。

〔間四件の一:移動文〕

　森のなかをひとりの男が走っていた。その男のうしろを連続殺人事件の犯人が追いかけていた。森のさきは、廃工場だった。

〔間四件の二:観察文〕

　犯人は廃工場の裏にまわりこんだ。白い蠍のリーダーである桜井とさきほどの男が話していた。大石の死の真相をきいた犯人は、殺意をさらに高めた。

〔間四件の三:観察文〕

　桜井の指示で、男はいなくなった。犯人は桜井の背中を滅多刺しにした。彼の死を確認したあと、廃工場のなかを探りはじめる。

〔間四件の四:目的文〕

　犯人の目的は、白い蠍の拠点を探し出し、証拠品を処分することにあった。大量のゴミ袋に火をつける。犯人の目的は達成することができたのだ。

〔先の後:否定〕

　廃工場にのこされていたゴミ袋をすべて燃やした。犯人は証拠品を処分できたと確信し、現場から立ち去るのだった。

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