第8話 エリートコースからの脱落
自分の高校はそこそこ偏差値が高かった。
頭のいい人や上位層は難関国立大学や難関私立大学
に受かっていた。もちろん、みんなが受かるわけではない。自分はそこの高校では、うつになるまでは定期テストでもクラス順位は半分だった。模試ではちょっと上だった。
あるとき、模試のとき、頭がうまく回らなくなった。集中力がなくなっていく感覚。スポーツ選手でいうイップスというやつだ。そこから面白いくらいに成績が下落した。成績にこだわらなくてもよいと思うが、プライドが高い自分にとってはショックだった。あっという間に最下位になった。勉強する意味をみいだせなくなった。もちろん授業についていけなかった。
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