第99話体育祭サイドN2
店の開いてない時間に味噌を集めなくてはいけないが、それができるのは小鳥遊グループだ。
と言っても味噌ならグループでもいくつかの種類の味噌がある。
ということで小鳥遊グループが動いたのでこんなに味噌の種類ってあるの?ってくらい集まっている。
朝からせわしなく動く従業員たち、営業前にもかかわらず味噌を入手できる剛腕が発揮された。
ずらりと並ぶ様々な種類の味噌を佐々木様の指示でいろいろな味噌の組み合わせをつくるのだが小皿の数とテーブルの面積には限りアがある中で考えに考え抜いた味噌を配合し並べていく。
その出来上がった味噌を味見するのは、野口様達だ。
といってもプロの味覚を持ち合わせてはいないので、沢山いろんな種類の味噌を食べるとだんだん味がわからなくなっていってしまう。味覚がガバガバになり最初とは違った印象の味噌を味見して混乱していく過程がみられていた。
手すきの従業員たちも味噌配合の味覚で好みの味を選抜するのに挑戦したが食べれば食べるほど味がよくわからなくなっていく。
味覚というのはその日の体調や普段食べている味の濃さなどに影響を受けやすく今回は味噌とうい塩分強め調味料だ量を食べると塩分取り過ぎになるしで大変な作業だった。
野口様へのサポートをする従業員と佐々木様への補助と大忙しだが撮影はきっちりとこなしていた。
慣れた手つきで佐々木様はどんどんと調理を進めていく。
粉から麺うちなど佐々木様の指示に従い、生めんも出来上がっていきどんどんと形が見えていく。
12時過ぎは調理工程はすべておわっていたのだが、ちょうどお昼休憩となり女子生徒が家庭科室へなだれ込むハプニングが発生した。
従業員たちで防壁をつくり女子の侵入をなんとか防いだのだがこのままではらちが明かない。
鮨詰な廊下を解消すべく野口様のご友人が交渉に向かわれたのだが・・・・。
あんなにひしめき合っていた女子生徒が蜘蛛の子をちらすようにいなくなったのだからすごい交渉術である。
代表に選ばれたのは某うどんチェーン店の社長ですか。
一番食べさせたくない相手が代表になってしまったが、拒否することもできない。
ということで盛り付け配膳など手早く済ませるとみんな揃っていただきますが始まった。
きしめんタイプの平麺の特徴はなんと言っても滑らかな絹のようなその食感である。
粘度の高い濃厚な味噌ダレが麺と絡みすすると物凄い味噌の香りが口の中に広がる。
これは癖になりそうだ。
しかも麺が太郎麺なので滑らかさに歯ごたえがぷらすされ麺の風味もよいため野口様なんてつけ汁につけないまま最初の一口をたべているくらいに美味しい。
平たい麺をみんな夢中ですすっていたのだが、佐々木様よりストップがかかる。
つけ汁には何やら謎の球体が投入され濃厚味噌のつけダレはあっという間に
そぼろが浮き始め真っ赤な色へと変貌していた。
ゴマの香りがすごい、あれだけ食べ進めていたのにこの香りをかぐだけで食欲がわいてくるようだった。
麺には絡んだスープにまとわりついてくるひき肉。
ひき肉と赤くなった平麺をすすると、辛くすこし痺れるが癖になりそうな辛さとゴマの風味が口いっぱいに広がり最初の味噌と全く別物へと進化した。
味が変化したのではない、もはや進化に近い。
濃厚さが一層際立った一杯となっていた。
私は悟っていた。
そう、これは白米が欲しくなると、目くばせをすると従業員たちが炊き立てごはんが詰まった夢の箱をもってきてお茶碗にもり全員に配膳始める。
麺が切れたとたん残り汁にご飯が投入された。
もう、だれもなにも言わない。
ご飯を一生懸命かきこみ胃袋へと納めていく。
新作素晴らしすぎる!!と中川店長は感謝のご馳走様を言ったのだった。
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この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
予約投稿されてるとおもっていたけれど、全然できてなかった(困惑)
というか書く時間とれないからストックもないし(悲)
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