第160話 大荒れの準々決勝
準々決勝は守備陣が粘りに粘る試合展開のまま進んでいく。
第一セットはもつれにもつれまくって25-23でなんとか奪い取った。
しかし結構体力を奪われ、かなり苦しくなってきている。
しかしそこまでゆっくりしてはいられない。
すぐに第2セットが始まるからだ。
第2セットは守備陣が粘りに粘った第1セットとは打って変わって、まさかの大乱戦。
スパイクを打ちまくったり、サーブでサービスエースを奪ったりと点がどんどん入っていき、一気に終盤まで進んできた。
現在スコアは21-23と2点ビハインドの場面。
このタイミングでサーブを打つのは御手洗だ。
御手洗のサーブは相手を乱すとまではいかないがセッターにレシーブさせたので成果としては及第点といったところか。
そして相手スパイクを八尾が流し、甲斐が後衛から飛んでいた桂にパスを渡す。
桂はお得意のバックアタックで1点を決め、1点差に迫った。
御手洗は次のサーブもセッター狙いだったが手元が狂ったのか違うところに飛んでいった。
しかしそれが功を奏し、セッターの行き先を塞いだ。
リベロがトスをあげるも無理矢理だったためジャストパスではなく、宇賀神がちゃんとキルブロックで叩き落として同点に追いついた。
御手洗は次のサーブをミスってアウトにしてしまうも、十分な成果だった。
相手の強烈なサーブを八尾がしっかりと受け止め、甲斐がもう飛んでいた夕凪に出す。
夕凪の破壊力抜群の一撃は相手ブロックに阻まれるも、勢いそのまま自陣コートの後ろまで飛んでいった。ブロックアウト成立。
そしてサーバーは甲斐。
甲斐のドライブサーブで相手を崩し、ある程度パスを予測して俺、宇賀神、夕凪の3枚がしっかりコミット。
ブロックこそできなかったものの、こっちのチャンスになった。
そしてクイックで宇賀神が素早く決め、マッチポイントに。
そして最後は甲斐がドライブサーブでサービスエースを決め、見事黒鷺高校は準決勝進出を果たした。
次の試合も頑張ろうっと。
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