第143話 妹たちの試合見学

今日は日曜日。


結菜と陽菜が通っている「大崎中学校」のバレー部が東京都大会に出場すると聞き、さらに妹たちに『来て!!!』と念押しされたのもあり、3週間ぶりに東京体育館にやってきた。


今回は観客側として見学するが、それもまた経験になるのであろう。


大崎中学校の試合のスタメンを確認すると、結菜と陽菜の名前がちゃんとあった。


この2人は同時期の俺に劣らないくらいの実力を持っていて、さらには俺のサーブをレシーブ練習として受けていたこともあり、なんでもできる万能型の結菜、注1ながら身長が170cm越え、さらには最高到達点が3m12cmとジャンプ力も備えるスパイカー型の陽菜がいる。


2人ともウィングスパイカーなので、攻撃力だけなら今大会随一なのではないだろうか。他のチーム見てないからわからないけど。


試合開始。


いきなり陽菜のサーブから始まるが、陽菜は強烈なジャンプサーブを放ち、コースいっぱいに決めてきた。


それにしてもジャンプサーブか...映像で見た俺のサーブに限りなく近いから学習したのか。すごいな。


次のサーブは外れてしまったが、攻めたサーブだったから仕方ないと思える。


その後も高い位置からバンバンスパイクを決める陽菜と、レシーブ・トス・スパイクを全て一定基準以上でこなす結菜の活躍もあり、大崎中学校は勝利を収めた。

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