第139話 Emptyからさらにギア上げ
もうこの時点でなんと6試合を戦ってきた俺たち。
もうスタミナなんてものはとっくにemptyなのだが、それでも力を振り絞って戦っている。
僕はまだ余力がある方だとは思うが、それでも限界はかなり近い。
1日に6試合もやるなんてことはこの大会以外は皆無で、僕はこの大会で体力の底を知ることができた。
そこから逆算して、途中で倒れないような調整を行いつつ全力で戦っている。
試合は第一セット終盤。
現在スコアは22-23。
1点ビハインドの場面だが、サーブ権は相手。
バレーはサーブを受けた方がそのラリーの点を取りやすいといった法則があるので、ここでなんとか同点に戻したい。
しかし相手サーバーは運の悪いことにドライブサーブの使い手。
強烈なサーブがリベロを襲うも、多少パスが乱れただけでなんとか上がった。
それを確認して助走体系に入る。
そして大空に羽ばたき、上がったボールを叩く。
スパイクは相手のブロッカーの上を抜き、さらにレシーバーを弾いてコート後ろの壁に直撃した。
この一撃によって流れが変わり、第一セットは25-23で奪い取った。
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