第137話 決着

運命の第3セット。


今度は東京代表のサーブからスタート。


サーバーは松木。


松木のサーブは俺や夕凪のような破壊力に重きを置いたサーブではないが、不規則な回転がかかっており、レシーバーからすると非常に嫌なサーブだ。


俺も何度か受けたことがあるが、まともに返せたのは2回のみだ。


相手レシーバーを綺麗に弾いて1点を獲得。


次のサーブは力みすぎたかネットにかかってしまいアウト。


相手のサーブが放たれ、レシーブを受ける。


そして助走の準備をする。


疲労はかなり貯まってきているが、ここまで体に力が漲っているのは久しぶりだ。


脱力した右腕でボールの中心にジャストミート。


綺麗に相手選手のお見合いを誘った。


その後も東京代表は勢いに乗り、このセットを25-21で奪い取り、決勝進出が決定した。


それにしても疲れたな。


ふとスマホを見ると、もう17時。


決勝頑張って、萌音とイチャイチャするかなぁ。


とそんなことをふと考えている俺であった。

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